• COLUMN
  • 2024.08.13

Skechersのバスケットボールシューズ日本展開を祝してジュリアス・ランドルとテレンス・マンが初来日!

 8月6日。1992年にアメリカ・カリフォルニア州で創設された『SKECHERS』(スケッチャーズ)のバスケットボールシューズが、日本でも発売開始となった。

 この「Skechers Basketball」は、NBAの2023/24シーズンにニューヨーク・ニックスのジュリアス・ランドル(フォワード)、ロサンゼルス・クリッパーズのテレンス・マン(ウイング)が契約を結んで世界最高のプロバスケットボールリーグでお披露目された。

 2024年にはフィラデルフィア・76ersに所属し、パリオリンピックでアメリカ代表の先発センターとして金メダルを手にしたジョエル・エンビード、WNBAロサンゼルス・スパークスのリケア・ジャクソン(フォワード)とも契約を結び、その勢力を強めている。

 この日、日本でも発売開始となった「SKX NEXUS」は、マンとジャクソンが着用するローカットモデル。「すごく軽いし耐久性もある。僕の足にもフィットしていて歩きやすいから、1日中履いていたいね。バスケットボールシューズというのは実際に試合で使用する前に履き慣らす必要があるんだけど、これは箱から出した新品を履いても問題なく動けるよ」とマンは太鼓判を押していた。

 また、ランドルが2024/25シーズンに着用予定の「SKX REIGN」はパワープレーヤー向きの一足。「いま世の中に出ているバスケットボールシューズの中でベストだと思っている。僕はパワー系の選手だから、『SKX REIGN』が合っている。履き心地が最高だし、コート上のパフォーマンスも素晴らしいんだ」と絶賛。

 前日に来日したランドルとマンは、相撲や浅草寺を訪れ、鉄板焼きのお店で日本食も堪能。「本当に素晴らしい体験だった。力士になろうかなと思ったりしてね。昨晩食べた和牛は今まで食べた中で一番おいしい牛肉だったよ」とランドルは口にし、「日本の文化には感謝していて、皆さんとても優しく、すごくいい体験ができている」とも語っていた。

ここからは、スケッチャーズの看板選手の1人、ランドルの単独インタビューをお届けしていく。会場となったスケッチャーズ原宿店で「アリガトウ」と日本語も披露してくれたランドルは、公称203㎝・113㎏のフォワード。ニックス加入2年目の2020/21シーズンに平均24.1得点、10.2リバウンド、6.0アシストを残してMIP(最優秀躍進選手賞)に輝き、オールスターとオールNBAセカンドチームに選出。

 ニックス在籍5シーズンでオールスターに3度、オールNBAチームに2度選ばれており、リーグ有数のパワーフォワードとしての地位を確立。2023/24シーズンは今年1月末に負った右肩脱臼のため、46試合のみの出場に終わるも、平均24.0得点、9.2リバウンド、5.0アシストをマーク。ケガのため欠場したとはいえ、オールスターにも名を連ねた。

力強いプレーで得点を量産する男は、持ち前のパワーと機動力を駆使したドライブで相手守備陣をこじ開け、当たり負けしない身体でフィニッシュまで持ち込む。リム付近で見せるしぶといプレーと高確率なフィニッシュ、左腕から放たれる高精度なジャンパーが得意で、味方のイージーショットへ繋がる得点機会も演出する。

 スケッチャーズのシューズを着用して1シーズンが経過したランドルが、自身の足元を支える新たな相棒やニューヨークの暮らし、自身の強み、選手としての理想像などを語ってくれた。

――スケッチャーズを選んだワケ、昨シーズンにNBAで履いてみてどうでしたか。
ジュリアス・ランドル(以降JR) これまでとは違う何かの一員になりたかった。そこで今こうしてスケッチャーズ・バスケットボールの一員になれたんだ。素晴らしいシューズだね。テクノロジーも、ここの人たちも最高なんだ。

――これまで、スケッチャーズのバスケットボールシューズはあまり知られていませんでしたよね。
JR (周囲の)最初の反応に驚くことはなかったね。けどシューズを見て、一度履いてみたら快適で、彼ら(チームメートたち)も気に入ってくれたよ。(見た目もいいですよねと言われて)そうなんだ。僕はこの1年くらい、このシューズが発売されるのを楽しみにしていた。どれだけ良いものなのか、僕がどれほど快適にプレーできていることか。実際、このシューズを履いてプレーすると超快適なんだ。

――在籍5シーズンを終えましたが、ニューヨークの暮らしはどうですか。お気に入りのスポットはありますか。
JR 大好きだね。ニューヨークは最高さ。もう5年間いるけど、家族もここが大好きなんだ。気に入っているのは(ニックスのホームコート、マディソン・スクエア)ガーデンだね。

――オフの日には何をして楽しんだり、リラックスしていますか。
JR 子どもたちと一緒に過ごしているよ。セントラル・パークへ行くんだ。街中を歩き回っている。特に今のニューヨークは最高な時期なんだ。暖かくて天候が最高だから、一眠りしたり歩いたりしている。美味しい料理もたくさんあるからね。

――ニューヨークにおける街のバスケットボールへの熱量はどんな時に感じますか。
JR 少し歩けばそこら中にバスケットボールコートがあって、間違いなくニューヨークは世界でもバスケットボールのメッカであることが分かる。ファンもとてもエキサイティングだしね。本当にいい場所だし、バスケットボールができるのは確かだね。

――あなたも外に出てプレーすることはありますか。
JR いや、それはないかな。以前はやっていたけどね。けど今はしていない。

――あなたのプレースタイルの強みを教えて下さい。
JR 多才なところと機動力だと思っている。シュートやリバウンド、パスもできるし、リーダーシップも発揮できるんだ。

――現在、右肩のケガから回復しているところですが、次のシーズンに向けてどんなことに取り組んだり、向上しようとしていますか。
JR 僕は復帰する際、常に少しでもうまくなれるようにと努めている。自分が持つスキルを磨いたりしてね。僕としては効率のいい選手であり続けたい。

――仲のいいチームメートまたは他チームの選手は誰ですか。
JR ミッチェル・ロビンソンかな。僕らはおそらく一番仲がいい。このチームにずっといるしね。一緒に出かけたりもするんだ。あとはOG(アヌノビー)かな。

――NBAあるいはバスケットボール選手としての理想像は?
JR 勝者であること。勝つことよりも上にくるものなんてない。だから勝者だね。

――どんな選手として世界中のファンの記憶に残りたいですか。
JR 勝者に尽きるね。それこそ僕が望んでいること。とにかく勝者でありたい。自分が気にかけているのはそれだけ。

――勝者と言えば、2023年3月3日のマイアミ・ヒート戦の残り1.1秒に、右サイドから決勝弾となる3ポイントシュートを決めました。
JR あれはすごかったね。素晴らしい瞬間だった。あの試合では勝つためにいくつもいいショットがあったんだ。僕は勝つことしか考えていなかった。ゲームウィナー(決勝弾)を決めることは、誰もが子どもの頃に夢見ていたと思う。

――あのショットはNBAキャリアの中でもベストショットでは?
JR たぶんね。大事な試合だったし。けど僕にはバスケットボールの試合でたくさんの思い出があるんだ。

 今秋に幕を開ける2024/25シーズンで、NBAキャリア11年目を迎えるランドル。ニックスで主軸の一角を担う29歳のフォワードは、これから先も“勝者”であり続けるべく、チームの勝利を強烈に後押ししてくれるに違いない。

Skechersのバスケットボールシューズ日本展開を祝してジュリアス・ランドルとテレンス・マンが初来日!

TEXT by 秋山 裕之



PHOTO by Kasim Ericson

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