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  • 2023.09.27

沖縄で小学生たちのSAKURA CUPを開催…岡田麻央さんが明かす帯同審判を監督・コーチにお願いした理由

「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」を機にバスケ熱がより一層盛り上がった沖縄。その中で、多様なバスケットボールを地元の子どもたちに届ける「PICK UP PLAYGROUND SUMMER CAMP OKINAWA 2023」(主催:一般社団法人ピックアッププレイグラウンド)が、8月23日から9月2日にかけて開催されました。バスケットボールでつながったひと夏を振り返ります。今回はDAY2のSAKURA CUPをレポートします。

 8月26日、3人制バスケットボール選手の岡田麻央さんが金武町体育館で「SAKURA CUP」を開催しました。岡田選手は、Wリーグ・トヨタ紡織サンシャインラビッツの元選手で、現在3人制チームのTOKYO BBでプレーをしながら、起業した(株)サクラカゴの代表として女子バスケの魅力を発信しています。

 今回、大人女子のために実施してきたSAKURA CAPをアレンジして、子どもたちの自主性を育むことを目的とした小学生女子6チームによるSAKURACUPを開催。岡田さんは、監督やコーチに帯同審判をお願いし、子どもたちにはポジティブな声掛けや雰囲気でバスケをして欲しいと伝えました。その意図を次のように明かしました。

「小さい頃からバスケをやってきて、良い指導者の方々に恵まれましたが、いま振り返ると、楽しさよりもミスして怒られないように練習をしていたこともありました。声を荒げるような指導が必ずしも悪いとは思いませんが、子どもたちが萎縮してしまうかもしれません。なので、のびのび自分たちがやりたいプレーがやれる、失敗しても怒られないという環境を作れば、子どもたちが、今まで閉じてた可能性をパッ!と開放するきっかけになると思って、今回監督さんや子どもたちに色々とお伝えしました」

 そんな思いを参加者の皆さんも受け止めて、大会で表現してくれたようです。優勝チームに比屋根(ひやごん)が輝いた1日を振り返って、岡田さんは「子どもたちの感情が存分に出ていたと思います。本当に泣いたり、笑ったり、悔しいとか、楽しいとか、色々と見られました」と話しました。

 その中でも特に、岡田さんが印象に残った光景は、選手1人が発したポジティブなアクションが、チーム全体に伝わっていく様子だったそうです。

「日本だと女子の選手たちは周りの目を気にして、ベンチで騒いだりしない子が多いと思いますが、今回はめちゃくちゃ声を出して応援をしている子もいれば、シュートを入れたあとの喜び方がすごくて、ガッツポーズして飛び上がって喜んでる子もいたんですよね。それで周りの選手も共鳴して大きな声を出していく変化も起きて、嬉しかったです」

 この様子には、会場で運営に携わった番長こと三井啓資さんも、「試合でコテンパンにやられても、子どもたちの声がすごいあったし、あれは心にきたな」と、思い出すほど。どのスポーツでも声を出す大切さは説かれていますが、それがどうやって出されるのか。その本質が、きょうのSAKURA CUPには詰まっています。岡田さんは、最後にこう結びました。

「人に言われて出さなきゃいけないという発想ではなく、自ら前向きな声を出して欲しいですね。それによって、自分たちが楽しくなる、チームが良い雰囲気になる変化を、みんなで感じて欲しいと思います」

沖縄で小学生たちのSAKURA CUPを開催…岡田麻央さんが明かす帯同審判を監督・コーチにお願いした理由

TEXT by Hiroyuki Ohashi



PHOTO by Nobuhiro Fukami

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