JORDAN BRAND SPECIAL INTERVIEW|KEMBA WALKER

FEATURE | JUL. 11, 2019

数々の名ポイントガードを生み出したニューヨークのプレーグラウンド。ブロンクスで生まれ育ち、いまやNBAのオールスタープレーヤーになったケンバ・ウォーカーに東京で単独取材が実現。ハーレムで育ち、いまでは東京のニューアイコンとして頭角を現すロノと一緒に、ニューヨークのストリートボールやジョーダン ブランドへの想いについて聞いたスペシャルインタビュー。

Text/Jiro Ikeda



FLY:ケンバようこそ東京へ。ロノは「UNION TOKYO」のマネージャーで、バスケットボールもプレーするしランナーでもある、原宿ストリートシーンのキーマンです。彼はニューヨークで生まれ育ちました。

LONO:ハーレムの132ストリートで育ちました。

KW:おお、そうなんだね。

FLY:まず、どういうふうにバスケをはじめましたか?

KW:家の裏にあったコートではじめたよ。真剣にやりだしたのは中学2年のときだね。それまでは父親と一緒にシュートを打ったりしていたんだ。

FLY:お父さんにコーチしてもらったのですか?

KW:というよりは、一緒に遊んでいた感じかな。

FLY:高校でチームに入ったあとも夏の間(シーズンオフ)はストリートのトーナメントでプレーしていたのですか?

KW:もちろん! それしかしてなかったよ。外のコートだったり、体育館だったり。一日中やっていた。ブロンクスだけじゃなくて、ニューヨーク中で。クイーンズの「ISA」、マンハッタンの「Dyckman」、ブロンクスの「Hoops In The Sun」とかだね。

FLY:10代のときに年上の選手たちに混じってプレーするのはどんな感じでしたか?

KW:とてもいい経験だったよ。そのときの経験が僕のタフネスをつくってくれたんだ。トラッシュトークもガンガンしてくるしね。何を言われたって、自分は常に高いレベルでプレーしなきゃいけないんだってね。ストリートで多くのことを学んだよ。

LONO:僕は10代の頃東京やロサンゼルスなどに住んでいたんだけど、場所によってスタイルが違いますよね。西海岸はスムーズな感じだったけど、ハーレムはラフで激しかったり。

KW:同感だね。場所によって違う。

FLY:NYといえば伝統的に、たくさんのすばらしいポイントガードを輩出していますよね。ロッド・ストリックランド、ケニー・アンダーソン… こういったレジェンドたちのプレーを実際に見て育ったのでしょうか?

KW:間違いないね。ステファン・マーブリー、セバスチャン・テルフェア。あと同じ高校(Rice High School)出身のケニー・サターフィールド(※2010-12年にbjリーグの大阪エヴェッサと埼玉ブロンコスにてプレー)。名前がでてきたロッド・ストリックランド、ケニー・アンダーソンなどは本当にレジェンドだから、自分もベストを尽くして伝統を受け継いでいきたいと思ってるよ。

FLY:ニューヨークのバスケットボールの特徴を説明してもらえないですか?

KW:ボールハンドリング、バスケットに強くドライブして決めてくること、お客さんを楽しませるようなプレー…… クレイジーなプレーのメッカだね。

LONO:ニューヨークは独特の「SWAG」がありますよね。スタイルがある。かっこよくなくてはいけない。

FLY:NBAに入った後にストリートでプレーしたことがありますか?

KW:何回かあるよ。ルーキーのときかな。うーん、そんなにいい結果残せなかったけど……。

LONO:それはどうして?

KW:試合にも遅れて参加して…… でもお客さんはすごく盛り上がってくれたよ。NBAに入ってから初めてのストリートだったからね。

FLY:またプレーしたいと思いますか?

KW:うーん。体育館ならやるかも。アウトドアはヒザが心配で…… もう年だから(笑)。

LONO:ロックアウトのときに「RUCKER PARK」でKDが66点決めた試合があったけど、NBA選手とストリートがコネクトしてたのがすごくよかったと思います。

KW:NBA選手が来ると盛り上がるね。ストリートが本質だからね。僕らNBA選手のほとんどがストリートからバスケをはじめたから、ルーツに戻ってプレーするっていうのは最高だよね。

FLY:僕たちは「ALLDAY」というストリートボールトーナメントをやっていて、去年はオールスターゲームにラッセル・ウエストブルックが来て少しプレーもしたのだけど、将来もしかしたら……?

KW:ぜひ、プレーしたいよ!

LONO:あなたのプレーには、ニューヨークのメンタリティをすごく感じます。コネチカット大学時代のステップバックの決勝シュートは、特によく覚えています(※2011年のBIG EASTトーナメント残り1秒で決めた伝説シュート)。あの場面であのプレーをやってのけるというのは、集中力、そして絶対的な自信がないとできないよね。あれを決めるメンタリティはすごかった!

FLY:やはりそういうメンタリティはニューヨークのストリートで身に付けたのですか?

KW: あのショットは、個人的にはプレッシャーを感じなかった。間違いなくストリートが自分を育ててくれたんだ。

FLY:契約ブランドであるジョーダン ブランドについて教えてください。NBAでも数少ないジョーダン ブランドの選手であることをどう思っていますか?

KW:とても興奮したよ。高校、大学とずっとジョーダンを履いてきたんだ。NBAに入って5年目からジョーダン ブランドと契約できたときは最高の気分だった。ジョーダン ブランドと契約したいとずっと思っていたし、とにかく大ファンだったからね。夢がかなったね。

FLY:一番お気に入りのジョーダンは?

KW:赤と白のエア ジョーダン12だ

LONO: 僕は11かな。10をよく履いてるよね?

KW:イエス。

LONO:あれもいいよね。

KW:アッパーの履き心地が最高だ。

LONO:ソフトレザーがスムーズで。

FLY:はじめてのエア ジョーダンは?

KW:覚えてないなあ。

LONO:初めてのコートでのジョーダンは11です。ジョーダンキャンプに参加した年で、ツーショットを撮った時に同じシューズを履いてたのが思い出深いです。

FLY:ホームのシャーロットでオールスターに出場したのはどんな体験でしたか?

KW:最高だった。NBAのトップ選手やアーティストたちをホストして、本当に素晴らしい体験だった。街に巨大な広告看板も作ってもらって、大きな自分の写真をみるのはクレイジーだった。夢にみたような光景だよ。ホームシティでオールスターに出るというのは人生に一回限りのような貴重な経験だったと思う。

FLY:日本に来るのは初めてだと思いますが、過ごしてみていかがですか? 来る前は日本にどんな印象を持っていましたか?

KW:日本について素晴らしいことばかり聞いていたので楽しみだったよ。特にファッションが楽しみだったね。日本は独自のスタイルがあるから、どんなもの着ているんだろう、とか。ショッピングしていろいろ持って帰りたいね。

FLY:特にチェックしたいブランドやショップはありますか?

KW:特定のものはないけど、アメリカでは売っていない日本独自のブランドとかを買いたいね。

FLY:ロノが教えてくれるかもしれないですね!

LONO:連れていくよ。

KW:いいね、ぜひ行きたい!

FLY:今年日本でNBA JAPAN GAMEが開催されます。対戦経験をもとにロケッツとラプターズの対決のみどころを教えてください。

KW:絶対楽しいよ。この2チームはNBAのトップチームで、世界最高の選手が2人もいる。この2人の対決を観られるというのは最高の体験だよ。ジェームズ(ハーデン)は、言葉で表せないくらいアンビリーバブルだ。彼のプレーを実際に観たらびっくりするよ。カワイ(レナード ※7月6日にロサンゼルス・クリッパーズへの移籍を発表)も特別な才能を持っている選手だ。このプレーオフの活躍でそれを見せつけているね。僕自身も日本でこの2チームが対戦するっていうことに興奮しているよ。

LONO:日本では16年ぶりのNBAゲームなんだ。みんなが待ち望んだ一大イベントだね。

FLY:最後に日本のファンや、これからあなたのように上手くなりたい子どもたちにアドバイスをお願いします。

KW:とにかく高い目標をもって努力すること。夢を大きくもつこと。他人の意見を聞いてあきらめる必要はない。僕も若いとき、周りに疑問の声がたくさんあった。これはできない、あれもできない、ってね。それが間違いだって証明すればいいんだ。とにかく毎日練習すること。僕も毎シーズンスキルアップしているんだ。僕ができているんだから、誰でもできるはず。どこでどんな風に生まれ育っても、僕自身がそれを証明してる。本当に心から望んで努力すればどんなことだってできるんだ。




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