落合知也とナイキ エア フォース 1「自分を突き動かすもの」-後編-

FEATURE | NOV. 1, 2018

1982年、ナイキ エアを搭載した世界初のバスケットボールシューズとしてゲームに革命を起こしたナイキ エア フォース 1。今回、発売から35年以上経った現代のスニーカーシーンにおいても、つねにシンボリックな存在であり続けるナイキ エア フォース 1のインタビューに登場するのが、3人制バスケットボール、3×3日本代表の中心選手である落合知也 a.k.a. WORM。日本の3×3シーンを牽引する彼を突き動かしているものは何か。前後編に渡ってお届けする。

―栃木ではB1の舞台を経験していますが、日本の5on5の環境も変わってきたと思いますか?

実際Bリーグも盛り上がってるし、変わってきたと思いますね。そんなリーグでトップの実力と人気を兼ね揃えた栃木で2シーズン過ごした経験は大きいです。もうバスケを好きな人は巻き込んでいると思うんで、これからはバスケを知らない人へのアプローチができればもっと変わりそうだなと。バスケに全然興味ないよという人をどんだけ面白くできるかが鍵となってくるんじゃないかな。バスケはもっともっと盛り上がるエンターテイメントになると思いますよ。

―バスケを知らない人をどうやって巻き込んでいけばいいのでしょうか?

僕なんかが意識しているのは、3×3だとお客さんと距離が近いんですが、プレーの迫力を見せるのもそうなんですけど、お客さんを楽しませるっていう気持ちがすごい大事だなと思うんです。勝負に勝つのは大事なんですけど、プロはやっぱりお客さんありきっていうか、ファンにいいパフォーマンスを見せて楽しんでもらう。そういうのが大事なんで。とくに客前ではやってるぞっていう意識をもっています。僕はもともとストリートで人前に立つことが多かったので、そこで学んだことも大きいです。最新のウエアを身につけたりとかイケてると思われたいとか。そういう気持ちを大事にしたい。

―そういうスタイルのお手本っているんですか?

レブロンのインスタは見ますね。あとNBA選手だとPJ・タッカー。彼は「それ履く?」っていうスニーカーを履くんで(笑)。あとウェストブルックはオフコートでめちゃくちゃイカれた格好するじゃないですか。やっぱり格好いいなと思いますね。レブロンとかもそうですけど、アスリートなんだけどモデルもやるし、それってバスケを知らない人から見ても格好いいと思うし。そういった選手に憧れますね。

―彼らのようにSNSは意識してやっていますか?

それはありますね。ほんとはもっとしたいくらいですけど(笑)。あんまりやり過ぎちゃうと、お前もっとバスケやれって批判がくるんじゃないかと怯えています(笑)。やっぱもうちょっと結果出してからじゃないと…… 指が止まるときがあります(笑)。でもSNSってすごく見ていると思うんで発信していきたいという気持ちが強いんです。最新のギアをゲットしたらアップしたいと素直に思っちゃいますね。

―SNS見てますってファンは多いですか?

インスタ見ましたとか多いですね。全然オレのこと知らなくてもインスタだけ見たことあるって原宿で声かけられました。そうなるとインスタはパワーあるんだなって思います。

―WORMはいままでいろんなシーンでプレーしていますが、いま自分を突き動かす原動力ってなんでしょうか?

いまはとにかく負けたくないって気持ちが強い。3×3で自分より格上だったり、うまい選手ってゴロゴロいるじゃないですか。そういった選手に勝ちたい一心でやっているし。その気持ちってずっと昔から変わらなくて。昔からエリートだったわけじゃないし、バスケも一度やめているのでトップでやっていたわけじゃない。だから負けたくない。強いやつを負かしてやろうって気持ちが強いんです。実際試合に勝って自身を得ることが多いし、それでまたステップアップして次の相手を倒してやろうと。その気持ちがいま自分を突き動かしているっていうのはありますね。

―負けたくないのは強い相手がいてこそだと思うんだけど。そういう相手から何を感じているんですか?

彼らから感じるのは、スキルもそうですけど強い気持ちですよね。強い相手と対峙したときに一番感じるのは気持ちで飲み込まれるというか、ルーズボールとか、一つのリバウンドとか、細かいことですけど、そういうのって気持ちが出るんで。そこに相手の強い気持ちを感じるんです。じゃ実際自分がどうやって勝ってきたかというと、「こいつを倒してやる」って気持ちのときは、自分よりレベルが高い選手を倒すことができてるんで。コートでスイッチが入って集中しているときって気持ちも高ぶるし、やっぱりそういう気持を出せるのが強い選手の特徴かなって思うんです。

―世界では誰が一番気持ち強いと感じますか?

Dusan(Dusan Bulut:ワールドランキング1位の選手)ですね。あいつはすごいです。今シーズンのスタートは調子が悪くて全然勝てなかったんですけど。一つ勝ってからはクラッチタイムのシュートを決めるし。絶対あいつが打つし。ルーマニアの大会で一緒になったときラトビアのチームに決勝で負けたんですけど、そのときなんか血相を変えて審判に「お前のせいで負けたから外でろ!」って。そんな選手はいない。それってダメなことですけど、それくらい勝ちたいんだなって思って。これで飯食っているプロフェッショナルなんだなってそのとき感じたんです。そういうハングリー精神が彼らにはある。ここまで到達しないと彼らみたいに頂点にはいけないんだなって。まだまだ自分は甘いなと思いますね。

―今夏に参加したDusanのキャンプはどうでしたか?

キャンプはかなり良かったです。Dusanと一緒にやれるのもそうだし、ノヴィ・サド(Novi Sad Al Wahda:3×3大国セルビアの強豪チーム)のメンバーに混じってピックアップをやったときも通用する部分がすごくあったんで「やれるんだ」と思ったし。やつらはピックアップを毎晩やってるんですよ。仕事をしている選手もいるので、だいたい夜に集まってずっとやってるんです。ゆるくはじまって最後にぐっと締めるようなピックアップなんですけど、全然休まないのにバテないんですよ。実際見てみてDusanの魅せるトリックプレーとかもこういう場で生まれるんだなって。環境って大事だなって改めて思いました。

―2020までのロードマップはどう考えていますか?

一応ランキングで4位以内に入れば出場権も獲得できるみたいなんですが、現在日本は4〜5位(2018年10月16日時点で5位)あたりなんでこのままいけば出場権を獲得できる。でもこのランキングは国内トップ100の選手の合計なんで、俺らが勝っていくというよりか、日本の選手がポイントを獲得するのを促していきたいというのがあります。それには3×3をプレーする環境をもっともっと増やしていかなければいけないだろうし、グレードの高い世界大会で勝つことが最善手なのは間違いないので。10月末でシーズンが終って11-12月は空きますけど、1月からはまた代表選考がはじまって4月にアジアカップがあります。ランキングによっては6月のオランダでおこなわれる世界選手権もあるので、すべての大会に参加できるように準備していきたい。

―最後に2020への意気込みを聞かせてください。

2020までほんとに時間がないので、まずは代表に選ばれることはもちろんなんですが、日本はメダルが狙える位置にいるし、3×3は世界に勝てる競技だと思うので、金メダル獲るために準備して、小さな大会も、大きな大会も一つひとつ結果にこだわって戦っていきたいと思います。

前編

落合知也 a.k.a. WORM

1987年6月18日生まれ、東京都出身。土浦日大高校から法政大学へ進学。卒業後はUNDERDOGの一員としてストリートボールの世界へ飛び込みALLDAYやSOMECITYなどのタイトルを獲得して頭角を現す。2011年、ウラジオストクでおこなわれた3×3 Pacific Open に出場。2012年、パリのストリートボール世界大会QUAI54に出場。2013年、大塚商会アルファーズに入団してNBDLでプレーしながらも3×3の国際大会FIBA 3×3 WORLD TOUR TOKYO MASTERSで2位、FINALでは8位の成績を残す。2014年3×3男子日本代表に選出されたから現在に至るまで日本の3×3シーンを牽引。2016年には栃木ブレックスに入団し、Bリーグと3×3のフィールドで活躍。2018年にはNIKE AIR FORCE 1 アンバサダーに選ばれる。

バトル型イベント「BATTLE FORCE
バスケットボール、ラップ、ダンス、アートといった様々なカテゴリーで愛されているナイキ エア フォース 1。進化し続けるエア フォース 1 を讃えるべく、11月23日(金)に3×3、ダンス バトル、ラップバトルの予選を勝ち抜いたファイナリストが集結し、頂点を決めるバトル型イベント「BATTLE FORCE」を開催。AIR FORCE 1アンバサダーに選ばれた落合知也選手もバトルに向けてのポイントを披露するフィルムに出演。

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