RTF -RUN THE FLOOR-

FEATURE | AUG. 1, 2018

B.LEAGUE発足と同時にスタートしたリーグオフィシャル・カルチャーブランドRUN THE FLOOR(ラン ザ フロア/RTF)。バスケットボールカルチャーからインスピレーションされたデザインがシーンを賑やかしてきたが、ブランドの全容はこれまで多く語られることがなかった。そこで、クリエイティブディレクターを務めるVERBAL氏にインタビューをオファー。彼がイメージしているカルチャーブランドの新たな方向性を、現在リリースされたプロダクトとともに紹介していこう。
Photo/Yuji Kaneko

RTFでバスケカルチャーを促進したい

―まずどんなきっかけでRTFをやるようになったのですか?

RTFはBリーグとともにスタートした感じなんですけど、元々LDHとソニーとBリーグで何かやりたいねってなったときに「VERBALってバスケ好きなんでしょ」って声かけられて。僕は昔からNBAを見ているくらいでBリーグのことは詳しくなかったんですよ。そもそもなんで日本にはNBAみたいなリーグがないんだって思っていたくらいで(笑)。でも若かりし頃というか90年代には『ABOVE THE RIM(#1)』みたいなサントラとかがあって、バスケ選手が音楽をやったりとか、アメリカだとそういうカルチャーが密接にあるじゃないですか。日本でもラップしろとか、そういうことじゃなくて。例えばみんなが普通にジャージを部活ぽい感じじゃなくてファッションとして着たりして、それがチーム別だったり地域別に多方面に流行るようなカルチャーになったらいいのになって。RTFをそういったバスケカルチャーを促進するクリエイティブチームのようにできたらいいなという想いから、Bリーグに間接的に関わらせていただくことになったんです。

―バスケはいつ頃から好きになったのですか?

僕はちょうど小学校から中学校にかけてスケボーを初めて、その後にヒップホップを聞き出したんです。その頃友達と「部活入ろうよ!何にする?」ってなったときに。みんなでバスケをし始めて。自分はインターナショナルスクールに通ってたので、対戦チームは横田基地とか、外国人の人たちと試合もするし3on3をやったりとか、併せて当時はラジカセの時代で、ファッションやスニーカーとか、全部ひっくるめてひとつのパッケージになっていて。それからNBAにすごいハマって、なぜかスーパーソニックスから入って(笑)、ショーン・ケンプやザビエル・マクダニエルとかが好きでした。なぜかシカゴ・ブルズじゃなくてソニックスだったんですよ。当時WORLD SPORTS PLAZA(#2)にもグッズがあんまりおいてないから、ソニックスはあんま人気ないのかなって(笑)。それからトレーディングカード集めだしたり、アメリカの友達からNBAのVHS送ってもらって見たりしてましたね。

―ちなみにGOAT(Greatest of All Time/史上最高の選手)は誰ですか?

って言われちゃうとマイケル・ジョーダンになっちゃう。ジョーダンは多方面にすごいじゃないですか。ナイキでも自分のブランドだし、もちろん選手としても、そのうえ野球やゴルフのキャリアもあって、なんか1周しちゃって違うことをしているところからすべてにおいてすごいなって。ベタベタかもしれないですけどジョーダンはぶれてない。

―やっぱりジョーダンは外せないですよね。

当時のビル・カートライトとか脇役もジョーダンがいたから格好よかった。僕にとってはジョーダンこそマイケル・ジャクソン オブ バスケットボールって感じですね。

―RTFはBリーグオフィシャルカルチャーブランドということなんだけど、このカルチャーブランドの定義をどう捉えているのですか?

全部のコネクターになりたいんですよ。例えば最近バスケ部のみんなが集うショップはMSだよとか、COAST2COASTのRYOさんとかに話を聞いたりすると、じゃ、そういうのを全部つなげたら面白そうだとか。意外と全部フラグメントされているシーンなので相乗効果が出そうだぞというところから、クリエイティブを通して全部つなげているような立場になりたいと。例えばパブリック・エナミーのTシャツのこの質感が良いからじゃなくて、パブリック・エナミーが好きだから買うわけじゃないですか。だからバスケが好きとか、僕らが促進するテーマ性が好きだから、アパレルも作るし、イベントもやるし、例えばピガールのステファンとかがやっているみたいにナイキとかスポーツブランドと一緒にバスケコートを盛り上げていくとか、そういうこともしたい。RTFはブランドというかユニットみたいにしていきたいと思っています。

―直近でアパレル以外に取り組もうとしていることがあれば教えてください。

まずはサントラを作りたいんですよ。何はともあれ、みんな音楽好きで、バスケ好きなアーティストもメジャー、アンダーグラウンド問わず結構いるんで、別に盤にしなくてもコンピとか常に出していくこともできるじゃないかと。そうなると普段自分たちが出している作品とは別腹で出せるっていうか、表現方法がまたひとつ増えるんで面白いかなと。普段絶対コラボしないようなアーティスト同士が、バスケ好きだからとか、何かテーマをもって集まれるのはすごく面白いなと。『ABOVE THE RIM』のサントラからいまだに聞いている曲とかあるじゃないですか。「あーあのサントラ良かったよね」って。スポティファイのプレーリストとかでもなんでも良いと思うんですよ。そういうのを作っていきたい。

―僕も90年代好きで、ブラックカルチャーはヒップホップとバスケで育ってきたんだけど、日本のバスケの現場にしっくりくる音楽ってなんだと思いますか?

決してヒップホップじゃなきゃいけないわけじゃないですよね。逆に何がいいと思います?

―それが分からないんです。でも『BREAK THE BORDER』はいつも現場で聞いていたから、あれを聞くとBリーグだ!バスケだ!って思うようになった。今まであんなにヘビーローテーションされている曲はなかったわけだし、それは素晴らしいことだなって思います。

あれは別に刷り込もうとしていたわけじゃないんですけど(笑)。なんかあんまり難しいこと考えないで、もっと友達同士、ラッパー同士でつながっちゃうとか、そういうのもいいじゃないかな。ミュージックビデオとかもどっかのショップで撮っちゃうとか。もっと自由に表現して。そこも「BREAK THE BORDER」したいですよね。アメリカで盛り上がってるのってそこじゃないじゃないですか。自分たちでワチャワチャやってすごい盛り上がっちゃったのがピックアップされてるだけで。ピックアップするぞ!するぞ!っていくもんじゃないじゃないですか(笑)。だから、一回仕切り直して『BREAK THE BORDER』のような曲もオフィシャル的な楽曲がありつつも、逆に一定の層に刺さる曲もあってもいいですよね。いろんな表現でいろんな側面を見せていかないと、あんま面白くないかなと思ってるんです。もっとフットワーク軽くどんどん行きたくて。そのためのインフラは整えてあるんすよ。リリース先とかも自社でできるように整えていたりとか、みんな集まって録ろうよ!っていえばスタジオもあるんでサクッと入って録ってもいいし、トラックメーカーもいっぱいいるんで。「後はやっちゃいましょう」というところまでは持っていっているんです。

―それは面白そうですね!そういえばRUN THE FLOORのロゴってロマネリ(#3)が作ってるんですよね?

そうなんですよ。あんまりわかってくれる人がいないからわかってくれる人がいてくれて嬉しい。去年のBリーグアワードで着た僕たちの衣装も作ってくれたり。なんでもやるよって言ってくれてるんです。あとドン(#4)もやりたいって言ってくれてて、ロゴがいっぱい入ったキャップとかね。でもいくらになるんだーみたいな(笑)。

―ぜひリリース実現してください。すごい楽しみです!

#1 ABOVE THE RIM(アバブ ザ リム)
1994年にアメリカで公開されたバスケットボールを題材にした映画(邦題ビート オブ ダンク)。25歳で生涯を閉じた伝説のラッパー2PACが主演しサントラも大ヒット。

#2 WORLD SPORTS PLAZA(ワールドスポーツプラザ)
アメリカから4大メジャースポーツグッズ中心に輸入販売していたショップ。NBAファンにとって渋谷店は聖地だった。全盛期には全国で20店舗以上を展開するも2004年に倒産。

#3DRx Romanelli(ドクター・ロマネリ)
リメイクアーティストとして名を馳せるダレン・ロマネリのリメイクチーム。NIKEから唯一公認リメイクを受ける彼は、ミュージシャンや漫画家など世界中にクライアントを持つ。

#4 JUST DON(ジャストドン)
世界中のスニーカーファンを虜にするYEEZYでも知られるラッパーKANYE WESTのマネージャーであるDON Cが手掛けるブランド。アイコニックなカスタムキャップが有名。

VERBAL

プロデューサー、MC、DJ、デザイナー。 m-floのほか、PKCZ®、HONEST BOYZ®のメンバーとしても活躍。ファレル・ウィリアムスやカニエ・ウェストなど海外アーティストとも交流が深い。現在 Dior Hommeジュエリーデザイナー就任などで話題のパートナー YOONとスタートしたアンブッシュ® では、クリエイティブディレクションを担当している。

RUN THE FLOOR

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