崖っぷちのAKATSUKI FIVE新戦力を加えて韓国戦に挑む

COLUMN | JUN. 15, 2018

AKATSUKI FIVEにとって救世主として期待されているのが、Bリーグで2年連続ベスト5を獲得し圧倒的な存在感を放つ帰化選手枠で新加入したビッグマン、ニック・ファジーカス。そして、NCAAゴンザガ大でNBAを目指す規格外の日本人、八村塁だ。新たな戦力を得たAKATSUKI FIVEは「日本一丸」を掲げてこの逆境を乗り越え2次予選進出を目指す。 今までにない大きなスケールの選手として日本を変える力を秘める八村塁とBリーグ優勝の立役者である田中大貴のコメントをお届けしよう。

八村塁コメント

ーー今まで代表は外から見るという立場だったわけですが、どう情報を集めていましたか? 誰か選手と連絡をとっていたのでしょうか?

八村: 富樫(勇樹/千葉ジェッツ)くんとか、もともとプレーしている人たちにどういう結果だったかとかはよく聞いていました。アジア大会での出来がどうだったかとかいろいろと聞きました。

ーー以前、代表のリバウンドのことについて言及していたことがあったと思うのですが、自分が代表にもたらすことができるものは何だと思っていますか?

八村: リバウンド力はやはり昔から、僕がアンダーカテゴリーでやっていた頃から、ずっと問題視されているところでした。こういう風にA代表でプレーできる機会を与えていただいたので、リバウンドでチームを助けられたらいいなと思っています。

ーー実際に日本に来て代表で活動してみて、フィット感はいかがですか?

八村: まだチームとしても始まったばかりで、数日しか経っていないのですが、チームとして良いところや悪いところが見えてくる時期だと思うので、仕上がりはとても楽しみにしています。

ーーNCAAで見ていた八村選手の長所は、トランジションでのプレーや、ディフェンスを1番から5番までできるところだと思うのですが、代表でのポジションや役割は決まっていますか?

八村: やはりまだ始まったばかりなのでコーチともまだそこまで話していないのですが、これからの練習や韓国戦で自分のプレー、今出たトランジションやディフェンスで自分の良さを活かしたいと思っています。

ーーNCAAトーナメントの最後のほうはインサイドでプレーすることが多かったように思うのですが、インサイドでやっていけるという自信は大学を通して得たものなのでしょうか?

八村: はい、ディフェンスでもオフェンスでも、外でも中でもやれるようになっているので、チームのフィットによって僕のプレーもいろいろ出せるではないかなと思っています。

ーーではWindow 3を勝利するために必要だと感じていることは何ですか?

八村: 言われた通り、リバウンドと、そこからの速攻です。そしてディフェンス面ではトランジションで絶対にやられないところだと思っています。

ーー予選のなかで初めて代表に招集されたわけですが、今までの日本の戦いぶりは見ていたのですか?

八村: 少し見たのですが、リバウンド、高さ、フィジカルの部分で負けているなというのが見えました。

ーー結果として(日本は現在)0勝4敗なわけですが、それを見ていて歯がゆいとか悔しいという思いはありましたか?

八村: そうですね。自分の国がバスケットボールで負けているのを見るのはやはり嬉しいわけありません。そういうなかで自分がもっと力になれれば良いなと思います。

ーー今回の招集は八村選手のほうからも出たいということを伝えた感じですか?

八村: はい、チャンスがあったのでそういう風にしました。

ーー合宿に参加してみて何か発見だったり、驚いたりしたことはありましたか?

八村: チームメイトがみんな先輩なのですが、全員とても良い人たちで、僕みたいな年下の選手が入ってもそういう扱いみたいなのはありませんでした。一緒にバスケットボールをしていて楽しいですね。

ーー仲良くなった選手はいますか?

八村: もともと仲良かったのが(馬場)雄大さん。僕が中学1年生のときに彼が3年生で同じ中学校に行っていたので、昔から知っていることもあってよく話しますね。

ーー今の自分だったら、どういうところを日本代表で出したいと思いますか?

八村: 高さの部分もあるのですが、高さもありながらも動けるというところを、オフェンスではトランジションや速攻の部分で活かしたいです。ディフェンスではブロックショットとか、1番から5番まで守れるところを出したいです。

ーー(フリオ)ラマスHCとはどういう話をされましたか?

八村: まず、よく帰って来てくれたという話をしてくれました。僕もそういうのを聞けて嬉しかったです。

ーーアメリカでプレーしてきて、日本の大勢の人の前で日の丸をつけて戦うというのは、自身にとってどういう思いがありますか?

八村: 僕もひとりの日本人としてバスケットボールをやっているなかで、日本代表の一番上のカテゴリーでやれるということは嬉しいですし、誇りに思っています。

ーーポスターなどを見ても、みんなが期待しているということが伝わると思いますが、そういう期待感を受けてどうですか?

八村: 期待感はやはり感じます。期待されるのも嬉しいのですが、僕だけのチームではありません。誰かひとりだけのチームではありませんし、2、3人のチームでもありません。チーム全員、コーチ、スタッフ、関わっている人たち全員で一丸となって戦ってこそ、良い結果が出るのではないかと思います。

ーーゴンザガ大のチームやチームメイトから今回の招集について何か声をかけられたりしていますか?

八村: ゴンザガはほかの国(米国外)から来ている選手がとても多いので、僕がオーストラリアのような強豪国と戦うことに対してチームも注目していました。

ーー大学でここが伸びたと自信を持って言える部分はどこですか?

八村: フィジカルで大きくなったというのもあるのですが、大きくなっただけではなく、そのなかでももっと動けるようになったと思います。ジャンプ力、ディフェンスでのフットワーク、オフェンスでのフットワークが伸びたのではないかなと思っています。

田中大貴コメント

ーーエースとしてアルバルク東京を優勝へと導いた直後に、エース級の集まる代表というチームでプレーするわけですが、試合に挑むに当たってメンタリティの違いなどはあるのでしょうか?

田中: そこまで自分の中で何かを変えるというのは無いと思うのですが、やっぱり国を代表しているということもあって、責任感の部分ではいつも以上に身が引き締まります。そこの責任に関しては大きいものがあるなというのを、毎回代表の試合をやるたびに感じています。

ーー今回アルバルクで優勝したことによって、気持ちに変化はあったりしますか?

田中: 自信になったというのは正直なところありますね。

ーー所属チームと代表チームのプレースタイルについてお聞かせください。A東京のルカ・パヴィチェヴィッチHCはピック&ロール(※攻撃の際、ボールマンのディフェンダー付近にもうひとりのオフェンス選手が壁となって守備とのズレを生み出すバスケットボールの基本戦術)主体で、ディフェンスではあまりヘルプに行かずダブルチーム(※2人がかりで1人のオフェンス選手を守ること)をあまりしないというイメージなのに対して、日本代表のフリオ・ラマスHCは全体的なモーションオフェンス(※ボールを持たない選手たちが動き回るのと同時にパスを多用して攻める動きのあるオフェンスのこと)というイメージがあります。

田中:まさにその通りです。ヘッドコーチが変わればシステムが違うのはもちろんあることです。ルカの場合はピック&ロールをメインにしっかりスペーシングを取るというオフェンスなんですけど、ラマスの場合はどんどんボールを動かしたり、どんどんアタックしたり、わりと柔軟なオフェンスです。選手がその場その場で判断することが多いオフェンスを展開していると思います。でもやっぱりそのなかで、アルバルクでやっているように、自分のひとつの武器でもあるピック&ロールはこっちでも起こることです。そこでしっかりと良い判断をしたいなと思っています。また2人の新しい選手(八村塁とニック・ファジーカス)が入ってくることによってピック&ロールのオプションが凄く増えると思うので、彼らと上手く良いオフェンスを展開できればなと思っています。

ーーやはり田中選手的にピック&ロールは自分の武器だと感じているわけですね。

田中:そうですね。

ーー今挙がった新加入選手、特に八村塁選手とニック・ファジーカス選手を新しい選手としてどう評価していますか?

田中:自分が今さらあの2人の選手についていろいろ言わなくても、みなさんがご存知の通り、良いものを持っている選手だと思っています。リバウンドという課題がある今のこの現状に、あのサイズ(八村が203cm、ファジーカスが210cm)の2人が入ってくることは間違いなくプラスになると思うので、そこを自分はとても期待しています。そしてどちらもオフェンス能力が高い選手です。ニック選手なんか外のシュートも上手いですからね。彼とのピック&ロールで良いシュートを打たせてあげたいなという気持ちもありますし、自分も良いアタックができるんじゃないかなと思っています。

ーー田中選手はけがの影響でまだ一緒に活動はできていないとのことですが、実際今の状態はいかがですか?

田中:良くなっていると思います。ただチームでの対人形式には参加できていないのが現状で、早くそこに戻るためにリハビリをやっている状況です。

ーー韓国戦を含めて、残りの試合でどういうプレーをしたいか、特に意識していることなどがあれば教えてください。

田中:やっぱり2人が入ってくることによって、多少なりとも変わる部分が出てくると思います。彼らのためのセットプレーも増えるだろうし、彼らをインサイドの起点としたプレーも増えるだろうし、そういったところで彼らとコミュニケーションを取って、質の高いオフェンスをどれだけ展開できるかというのが、ひとつのポイントだと思います。そのための良いテストになる試合が2試合あります。自分はけがの状況があるのでどうなるかわからないですが、そのなかでもお互い良い関係を早く築きたいなという気持ちがあります。

ーーこれから迎えるWindow 3を勝利するために必要だと感じていることは何ですか?

田中:今までやり続けていたハードなディフェンスをやり続けるのが大事だと思っています。そこにあの2人が加わったことで、リバウンド面も向上しなければいけない。個人的な意見ですが、この部分が変われば試合の流れも変わってくると思います。そこはひとつ大事にしていきたいなと考えています。オフェンスに関して言えば、2人が入ってくることによって単純に今までの日本代表のチームよりもオプションが凄く増えると思うんですよ。彼らのところでも点数が取れます。今までよりも良いものにしていかなければならないと感じています。

ーーオプションが増えることで、田中選手自身もメリットを受けることになりそうですよね。楽しみにしています。

田中:そうですね、ありがとうございます。

「バスケットボール男子日本代表国際強化試合 2018」

男子日本代表チーム エントリー15名
富樫勇樹(千葉)
熊谷直也(大阪)
篠山竜青(川崎)
宇都直輝(富山)
永吉佑也(京都)
馬場雄大(A東京)
古川孝敏(琉球)
田中大貴(A東京)
太田敦也(三遠)
辻直人(川崎)
比江島慎(三河)
竹内譲次(A東京)
シェーファー・アヴィ幸樹(ジョージア工科大学)
ニック・ファジーカス(川崎)
八村塁(ゴンザガ大学)

「日本代表 vs 韓国代表」
【東京大会】2018年6月15日(金) 19:30
テレビ放送:フジテレビ NEXTにて生中継
【宮城大会】2018年6月17日(日) 13:30
テレビ放送:BSフジ、フジテレビ NEXTにて生中継

FIBAバスケットボールワールドカップ2019 アジア地区 1次予選Window3

ホームゲーム「日本代表 vs オーストラリア代表」
2018年6月29日(金) 19:40試合開始予定(@千葉ポートアリーナ)

アウェーゲーム「チャイニーズ・タイペイ代表 vs 日本代表」
2018年7月2日(月) 19:00試合開始予定(@チャイニーズ・タイペイ/ Taipei Heping GYM)
※試合開始予定時間はいずれも現地時間
あなたのスポーツ観戦ライフを豊かにするDAZNでもライブ中継が決定!

AKATSUKI FIVE

MOST POPULAR

Analyst report「日本 VS イラン」

COLUMN | SEP. 19, 2018

RayBEAMS、BEAUTY&YOUTHとの共同開発。「A…

PRODUCTS | SEP. 12, 2018

「B.LEAGUE 2018-2019 GUIDEBOOK」発売記念 …

EVENT | SEP. 22, 2018

「ATMOS LAB」と「STARTER BLACK LABEL」の初…

PRODUCTS | SEP. 25, 2018