3×3日本一決定戦を振り返る。ベストバウトは決勝戦にあらず…

COLUMN | JUN. 10, 2018

3×3の日本一決定戦である「第4回3×3日本選手権」が去る5月25日から3日間に渡って、東京体育館で開催された。東京五輪が2年後に迫る中、この競技に対する注目度も上昇中。BリーグやWリーグ経験者、外国籍選手の参戦が目立ってきたが、男女ともにチャンピオンは3×3に戦い慣れた選手を有するチームだった。ただ一方で、ベストバウトを挙げるなら、それは決勝戦ではなかった。

女王への返り咲き

女子決勝はQUEEN BEE (千葉県) が、新旧の3×3代表選手に190cmオーバーの外国籍選手を擁するGYMRATS(静岡県)を19-18で撃破。2年ぶりに女王へ返り咲いた。体格のハンデはあったものの、MVPに輝いた♯44佃夏子や、♯3浅羽麻子らがドライブやパッシングでふさぶって相手を攻略。「(私たちは前回優勝したときと)出ているメンバーも違うし、(3×3が)有名になってきて、相手に外国籍選手が出てくるなど、いろんな人が出ている中、勝てたことは嬉しかった(佃)」と、価値ある2度目の優勝に胸を張った。

新チャンピオンの誕生

男子決勝はTACHIKAWA DICE (福井県)が、上武大学(群馬県)を17-12で下して、初優勝を飾った。奇しくも、前日には同じ“立川“をホームに構えるアルバルク東京がBリーグ王者になったことが刺激となり、「次は俺らの番だ(♯13劉生琢行)」という気持ちを持って挑んだという。MVPに選ばれた♯3ルーク・エヴァンスと♯1増子匠は、昨季のB2・アースフレンズ東京Zでチームメイトであり、昨夏は3×3.EXE PREMIERを経験。ハッサン・スティーブンは2年連続でDICEの一員だ。お互いの良さを引き出しながら、盤石の強さを見せて頂点に上った。

ハイライトは決勝戦にあらず・・・

しかし、今大会を振り返れば、ハイライトはやはり、男子の準決勝で上武大学が、RBC東京を16-15で破って、4連覇を阻止したことだ。先のFIBA 3×3 ASIA CUPで銅メダルを獲得した日本代表が名を連ねた絶対王者に、学生たちは一歩も引かない強気のプレーを連発。最後の局面では、♯29細川一輝がリバウンドをフォローして、放ったショットはブザーとともにネットへ吸い込まれた。

彼らは4度目の挑戦で悲願のRBC超え。難関を突破した今大会について、チームをまとめる♯99五十嵐蒼は、「僕たちが目標としてきたことは RBCさん を倒すということ。(準優勝以上に)、そっちの方が嬉しいです」と笑顔を見せた。そして躍進の要因について、194cmのオールラウンドプレイヤー♯5 アリウンボルト・アナンダの加入を挙げた。バスケ部の監督を務める佐俣智彦氏によると、「モンゴルの (5人制)A 代表(候補)に呼ばれている」選手だと言い、アナンダのおかげで、4人のタイムシェアが上手くできるようになり、若き勢いが日本代表チームを飲み込んだ。普段、学生のメインは5on5であるが、継続的な参戦による経験の蓄積と、3×3の競技特性にアジャストできれば、十分にポテンシャルが発揮できることを上武大学は示してくれた。

3×3の夏が本格到来!

 さて、日本の3×3はいよいよ本格的にシーズンに突入する。6月8日から3×3男子日本代表はフィリピン・マニラで開かれるFIBA 3×3 WOLRD CUPへ出場中。6月9日からは3人制のプロリーグの3×3.EXE PREMIERが5年目の開幕を迎えて、女子リーグも7月より始動予定だ。JBAが主催するJAPAN TOURも全国各地を引き続きラウンドをする。今夏は例年以上に、この競技を取り巻く熱が高まっていく。


text by Hiroyuki Ohashi

4th 3×3 Japan Championships

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