TEAM TOKYOがやらずして誰がやるのか、求められる世界で勝てる3×3日本代表

COLUMN | APR. 18, 2018

全勝Vでも「危機感」を感じる

内容も結果も期待していたが、予想以上の苦戦ぶりだった―― 3×3.EXE TOURNAMENT 2017-2018シーズンの王者を決めるJAPAN FINAL(4/7-4/8)がゼビオアリーナ仙台で開催され、2018年度の3×3日本代表候補選手で編成されたTEAM TOKYOが全勝優勝を飾った。

しかし、準々決勝のTABASCO戦、準決勝のTACHIKAWA DICE戦、決勝のTRYHOOP戦はいずれもビハインドを背負って、薄氷を踏むようなゲームばかり。鈴木慶太は「思った以上に、(僕たちの)クオリティが低かったので、危機感を感じている」として、その表情は明るくない。唯一の収穫は、FIBA 3×3 World Tour Utsunomiya Mastersの予選会となるFIBA 3×3 Sydney Challengerへの出場権だけだった。

必要とされる海外を意識したプレーの精度

では、なぜタフな試合の連続になぜなったのか。チームはこの2日間に向けて、落合知也を新たに迎えたが、これまでの国際大会や代表合宿で何度もプレーしてきた間柄だけあって、コミュニケーションはコート内外で頻繁に取っており、問題は無かった。

しかし、まだ戦い方については、作り上げていく段階にように映った。落合がいることでインサイドに頼ることもできるが、それだけでは先は見えてこない。「(国内と違う海外の大会に)しっかりアジャストできるよう、より海外を意識したプレーをしていかないといけない」と彼が話すように、サイズの無い日本は、4人全員がフォーメーションやスクリーンを使いながら、相手とマークのズレを作り、“2Pシュート”を決めきる必要があり、リムへアタックして“フリースロー”をもぎ取って沈めていく必要がある。どんな局面であれ、ここの精度にはこだわっていきたい。

日本の3×3を背負う意識

一方で、彼らは1試合も落とすことなく、国際大会への切符を手に入れた。劣勢になりながらも、我慢をしながら、展開に応じてきっちりとゲームを修正をしながら、流れを引き寄せた。仙台での戦いぶりは褒められたものではないが、「7試合こなせたことは経験になる(落合)」と、代表チームを構築する過程としては前向きにとらえたい。

いまの日本の3×3を背負っていく彼らの意識は、“海外でどれだけ試合経験が積める”であり、国内では絶対に負けていけない。今後に向けて鈴木は、「悪い時間をどれだけ最小限に留められるか」と話す。「今回は勝つところまでなんとか踏ん張れましたけれども、これが海外だったらそのまま押し切られてしまう。悪いポイントをどれだけコミュニケーションとって、即座に対応するかということが、レベルが高くなればなるほど大事になってくると思う」と、サイズやフィジカルで劣る中、チーム4人の適切な状況判断も、攻防の鍵を握っている。

4人がやらずして誰がやるのか

 TEAM TOKYOはJAPAN FINALから中5日、韓国で開かれたFIBA 3×3 GoYang Challengerへ出場した。チームとしては、Sydney Challengerへの出場権を持つが、これは日本代表の強化活動の一環として、世界ランク2位のZEMUN(セルビア)や、アジアNo.1のモンゴル代表メンバーを擁するUlaanbaatarなどが出場する今シーズン初めてのChallengerへ挑んだのである。

ただ残念ながら、彼らはその強豪たちと対戦できる本戦への出場は叶わず、予選で2連敗に終わった。ロシアやモンゴルのクラブとの対戦であったが、いずれも相手のフィジカルに苦しんで、ミスが多く、体力を削られて、決めるべきタイミングでシュートが入らなかった。序盤のリードをフイにしたり、反撃に転じるも時間切れだったりと、国内での戦いぶりとギャップを感じた。これがASIA CUPの本番で無かったことが、せめてもの救いである。残された時間は少ないが、改めて国内外で得た苦い経験を糧に、来る本大会(4/29-5/1@中国・深セン)での結果につなげたい。鈴木、落合、小松(昌弘)、野呂(竜比人)の4人がやらずして、誰がやるのか。2020年に向けて、今年1年は正念場だ。

text by Hiroyuki Ohashi

3×3.EXE TOURNAMENT

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