田臥勇太とナイキ エア フォース 1「自分を突き動かすもの」 -後編-

COLUMN | DEC. 24, 2017

1982年、ナイキ エアを搭載した世界初のバスケットボールシューズとしてゲームに革命を起こしたエア フォース 1。発売から35年が経った現代においても、時代の流れに左右されずにシンボリックなモデルであり続けるエア フォース 1とイメージが重なるプレーヤーがいる。Bリーグ2年目のシーズンに挑む37歳のベテラン田臥勇太だ。長きに渡り日本を代表するバスケットボールプレーヤーとしてシーンを牽引し続ける彼が抱くエア フォース1、そしてバスケットボールに対する思いが明かされた。彼を突き動かしているものは何か。前後編に渡ってお届けする。

ー自分のバスケットボール人生を振り返ったりすることってあるんですか?
「それはあんまりないですね。振り返ってないからかもしれないのですが、なんか感覚が変わらないんですよね。昔もきっとこんなだっただろうなみたいな。はじめた時ときっと同じというか、あの時はああだったなとかあまり思わないないんですよね」

ーではむしろ、バスケットボールで食べていこうと決めたのはいつだったんですか?
「あれは小学校5年生の時。確実にそれだけは覚えてるんですよ。もっと前からバスケットを続けてきてたんですけど、これでプロ選手になってバスケットをずっとやっていたいって心に決めたのは5年生の時だったんです」

ーあの実業団の時代にですか?どこのチームの試合か覚えてますか?
「NKKだったのは覚えてます。代々木に見に行ったんですけど、あの時の監督さんは確か藤本さんだったかな。もう亡くなられた方だったんですが、その方が会場で僕の横を通ったんですね。なぜかその時に心を決めたんです。ただそれだけは本当に覚えていて」

ーNKKの試合を目の当たりにして確信したんですね
「大人になっても好きなことができるなんて素晴らしいなっていうか。自分もそうなりたいなって。ただ単純に大人になってもバスケをしていたいと思っただけだったのかもしれません。でもあの時に完全に決めました」

ー他にもやりたいことができたことはないんですか?
「それはなかったです。そう考えるとバスケットと出会って思いつづけられたのがありがたいですね。それが見つけられたっていうのが本当にラッキーだったとすごく思います」

ーラッキーですよね(笑)。小学校5年からだと25年が過ぎた今でもモチベーションが高まっているんですから
「昔とはアプローチの仕方は違うんですけど、バスケットの面白さをどんどんどんどん感じてますね」

ー失礼ですが何歳までやろうとか決められてたりするんですか?
「それも聞かれるんですけど…… 勝手に40歳まででしょみたいな(笑)。東京オリンピックもあるし最近本当に多いんですけど、全く決めてないですね」

ー折茂武彦さんの年齢を超えたいとか?
「超えたいとかも思わないですよ。何はどうあれ、折茂さんはとにかくすごいなって。一緒のチームでやらせてもらっていたので折茂さんの昔も知ってるんで、歳を重ねての折茂さんのプレーはすごい力が抜けてて、でも怖さがあって、46歳でそんな存在というのがとても格好良いなって思うんです。そういう方がまだ上に居てくれるから僕もそこを目指せる。まだまだ自分もできるチャンスはあるはずだと思わせてもらえるんで、それはすごくありがたいことですよね」

ーあと3年後に東京にオリンピックがやってきますが、現在の年齢でそれを迎えることに対しての正直な気持ちは?
「まず、もっと早く来てもらいたかったとは全然思わないですね。出れる出れないは別として、自分にとってもオリンピックは、ひとつのモチベーションになるっていうか、目指すものが明確にあるっていうのは、ありがたいなってすごく思いますね。あと単純にね、他の国のバスケットが東京で観れるていうのはね、もちろん対戦できるのがベストだと思いますけど、それじゃなくても体感できるっていうのは、僕もそうだし、バスケットやっている選手もそうだし、子供たちにとってもね、こんなにありがたいことはないと思います。生きている内にね、自国でオリンピックをやるなんて中々経験できないと思うんで」

ーエア フォース 1のようにブレずに、これだけ長くシーンで不動のポジションを築いてきた、その原動力はオリンピックとかでもなさそうですね。何があなたを突き動かしているんですか?
「もう単純っていうか、本当にシンプルにバスケットが好きっていう。だたそれだけですね。その根っ子の部分が揺るがないからでしょうね。だから若い選手に負けたくないし、やっぱりバスケットっといったら自分が代表だと思ってもらえることがモチベーションになりますし、その責任とか自覚っていうのもやっぱり歳を重ねれば重ねるほど、そういう存在で居続けたいなって思うし。でもそれはなぜかって言ったら、ただバスケットが好きっていうことしかないですね」

ーすごいですね。まるでマイケル・ジョーダンのような究極の愛ですね。
「他にできないです。やれることがないんで、やろうとも思わないし、やりたいと思わないっていうか、バスケットをやっていたいというか、つきつめたいと思えるんで。本当に感謝ですね。出会えたことに」

ーまだバスケットボールを全然つきつめていないと感じていますか?
「全然ですね。それはやればやるほど、試合の勝ち負けもそうですけど、その内容だったり、1本のシュートですらそう思うし、1本のアシストだったり、それこそさきほどのミスもそうですし、細かいこと言うとああできたな、こうできたなって。出来るようになるとまた楽しくなるし、できないともうちょっとこうだなって。その繰り返しなんで、そうなると終わりがないというか、決められないというか、本当に純粋にバスケットが好きなだけなんで、それだけですね」

ー40周年も50周年も続いていくエア フォース 1の企画の時は、おそらくまだバスケットボールを続けている田臥勇太のインタビューをまたやらせてください。
「ありがとうございます。ぜひエア フォースと共に一つの道を突き進めたら良いですね。そんなオーラを放っているというか、そういう格好良さがありますよね。だからエア フォースが好きなんだと思います」

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