ぬまさん語る「千葉」と「勉族」、意外だった「3×3」に期待すること

COLUMN | APR. 4, 2017

3×3でも“千葉”が好成績

バスケの盛んな土地に今年は“千葉”がなるかもしれない。年明けの全日本総合選手権で、Bリーグ1部の千葉ジェッツがプロチームとして初優勝したことは記憶に新しいが、3人制バスケ3×3の日本一を決める第3回3×3日本選手権(3/24~26、於大田区総合体育館)でも、千葉県勢が全4カテゴリーすべてで決勝へ進出。U18女子のCHIBAが初優勝し、OPEN女子の勉族WOMEN が2年ぶり2度目に女王の座を奪還した。

大会後、千葉県バスケットボール協会で、3×3委員長を務める沼田泰朋氏は「(3×3の)強化はしていないのですが、全カテゴリーで決勝に行くことができました。やっぱり選手はもちろん、家族や友人、学校など応援してくれる方、いろいろなバックボーンがあるのですけど、そういった方を含めての結果だなと感じます」と千葉から多くのサポートあっての好成績であることを喜んだ。

ぬまさんが見た女王を目指す戦い

ご存じの方も多いが、沼田氏は千葉・柏を本拠地に活動するクラブチーム「勉族」の代表でもある。通称ぬまさん。今年で14年の歴史を持つチームは、OPNEカテゴリーで男女揃って決勝に進出。勉族WOMENは女王に返り咲く2度目のV、男子の勉族は準優勝した。

女子決勝では昨年の準決勝で敗れたQUEEN BEEに、16-8でリベンジに成功。特に際立ったのが、当たりの強い守備。相手の攻撃をシャットアウトし、ルーズボールやリバウンドでも激しさ見せた。ぬまさんも「キャリアの差が出たんじゃないかなと感じました。去年の悔しさもあったかと思います。ムキになっていたわけでは無いですが、気持ちが出たのでしょう」と、仲間の気持ちを代弁した。

また同県対決となったカードについては、「千葉の女子が2チームとも決勝に進んでいるので、どっちが勝ってもね、という部分はあります」と言葉を選びながらだったが、「切磋琢磨するというか、お互いを意識しながら共存できる部分はあると思う」と語った。

男子準Vは笑バスケの『復活』を感じさせる

一方、男子は初優勝を逃したが、選手たちの表情は悔しさよりも、笑顔や充実感のほうがにじみ出ているように感じた。勉族と言えば、高いスキルと、見る者を楽しまる「笑バスケ」のスタイルで、SOMECITY TOKYOにも参戦し、代々木のガチンコ5on5トーナメントALLDAYで優勝もした。2015年の最後のLEGEND、グランドチャンピオンシップでも、観客を爆笑させるなど、魅力的なチームだった。しかしALLDAYは2014年SPRINGの準優勝を最期にファイナルは遠く、SOMECITYでも自動降格。その後は昇格戦となるSOMECITY CRASHにも手が届いていない。なかなか笑顔になれない時期が続いた。

だからこそ、今大会の決勝進出は『復活』を感じさせた。決勝トーナメントで、外国籍選手2名を擁するYOKOHAMA CITY、準決勝では荒削りだが若さと勢いの上武大学を撃破。ラストでRBC東京に敗れたとは言え、ぬまさんは、「年齢を重ねてきて、体も動かなくなってきた部分もあるのですけど、僕は(チームメイトを)信じているんですよ。気持ちさえ(あれば)、(体に)ムチを打ってやっていければ。今回、それができて、少し嬉しかったし、久々に皆さんへ“勉族”を見て頂けたと感じています」と、手応えを実感していた。さらに4人がコートで見せる真剣な姿、たまに見せる笑顔やちょっと笑いを誘う振る舞いなどについても、「昔から培ってきた、人をワクワクさせたい“本能”があります。チームが出来て14年間、積み重ねてきたことが、いまでも出せています」と、“勉族DNA”があってこその復活を感じていた。

3×3はまだ子ども、まず育て“続ける“

最後にクラブでバスケを追求し、3×3に深く関わるぬまさんに『2017年の3×3に期待することは?』と投げかると、その答えはちょっと意外だった。「(3×3の2020年の東京五輪正式種目に)なるとかならいとかあるのですけど、なってもならなくても、このカテゴリーは大事です。誰にでもチャンスがあれば、バスケの人口が増えていくと思いますし、増していくように持っていけたらと思います。 “続ける”ことが一番かなと思います」。 てっきり、“東京五輪で3×3だ!”と意気込んでいる返答を想定していたので、びっくりしつつ、本質を突いた言葉で、グサっときた……

たしかに、オリンピックが全てではなく、3×3の良さは本来、リングとボールが1つあれば、誰でも気軽に楽しめるところだ。競技自体の歴史も浅く、まだ子どもである。一人ひとりが、プレーしたり、見たり、また伝え「続ける」ことが、このバスケを育てることに繋がっていく。みんなでやっていけたら最高だ。

Text/Hiroyuki Ohashi

3rd 3×3 Japan Championships

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