RBC東京、3連覇の理由とは?日本一を通過点として再び世界へ

COLUMN | APR. 1, 2017

3連覇に貢献した2人の存在

3月26日に大田区総合体育館で第3回3×3日本選手権の男子OPENカテゴリー決勝が行われ、RBC東京が勉族(千葉県)を21-15で下して、3連覇を成し遂げた。これにより今年9月に中国・北京で開催予定のFIBA3x3 World Tour Mastersアジア・オセアニア大陸予選大会への出場権を獲得。UNDERDOG FK(長崎県)やDSC420(青森県)といった難敵も寄せ付けず、王者にふさわしい戦いぶりであった。

強さの要因は何なのか?2年ぶり2度目のMVPを受賞した鈴木慶太が「連係はもう少し去年より伸びています。あと自分と小松(昌弘)が(3×3日本)代表に残って世界選手権を戦ったという経験がチームに上乗せされています」と振り返るように、今年は昨年以上に息のあったプレーが見られ、戦術にも磨きがかかっていた。さらに注目したいのが、日本代表ではない、“野呂竜比人”と“安藤毅”の存在である。

存在感が増した野呂。でも「いやーまだまだです」

チーム最年少の野呂(28歳)は、内外角から多彩なオフェンスに加えて、リバウンドやルーズボールといった球際の泥臭いプレーにも手を抜かない姿が魅力的だ。昨年の同大会で成長を遂げて、3×3 PREMIER.EXEも戦い、日本代表合宿に呼ばれるまでになった。今大会も“らしさ”を十分に発揮していたが、それに加えて、コート上で仲間を鼓舞する姿や、流れの悪いときに声をかけるなど、プレー以外でも存在感が増していた。

しかし、先輩たちから言わせてみると「いやーまだまだです(笑)!」と、期待を込めて評価は甘くなかった。ただそれに続けて、「うちらは上下関係がなく、みんなが対等だと思います。誰が声をかけてもいいとし、特に気を遣わない関係です。でも、安定したんじゃないですか。ちょっと(鈴木)」とのこと。チームの雰囲気が良いからこそ、彼の良さが活かされ、引出されていくのだろう。

本人も「まだまだです……認められるようにならないと。去年は(3×3日本)代表も落とされたので、結果を出さないと。そこにはこだわってやっていきたい」と、素直に感じつつ、2017年の決意を新たにした。伸び代は十分、1年でさらにスケールの大きな選手へ進化して欲しい。

4人目の男へ「頑張ってくださいよ(笑)!」

安藤毅は37歳のベテランだ。RBC東京のゲームを振り返ると、ハイライトには鈴木と小松、野呂の3人が浮かびがちだが、彼のプレーもチームの勝利に無くてならない。シューターとして良いタイミングでシュートを放ち、確実に決めてくる。決勝の勉族戦でも短い時間で、フリーとなって2Pシュートを沈めるなど、派手さは無いが、流れの中で役割を遂行する。

チームにとって安藤はどんな存在なのか?鈴木は「安藤さんのその時の出来、モチベーションやコンディションが良ければ、かなりチームにとってプラスアルファになります」と教えてくれた。彼のパフォーマンスが良ければ良いほど、チームはさらに強く、さらに高みを目指せる。だからこそ、「本当に頑張ってくださいよ(笑)!もっと!最年長だけど」と、リクエストも忘れなかった。

本人は今大会を「どうしてもチームの役に立たないといけないと思っていた。チャレンジだと思って、モチベーション高く挑めましたね。」と振り返る。その背景には「去年の中国(FIBA 3×3 World Tour Beijing Masters)に行ったときに、全然準備ができていなくて、悔しい思いをした」という過去があった。チームの力になり切れなかった苦い記憶を糧に、今年はもっと頼りになるベテランになってくれるはずだ。

優勝は通過点、「挑戦心」で世界大会へ再び

3度目の頂点に立ったRBC東京であるが、これはあくまでも通過点だ。今大会も「勝たないといけないというより、勝って当然」という気持ちで挑んだという。その理由は、彼らの目標が日本でNo.1になることではないからだ。鈴木が「去年の世界大会(Beijing Mastersでベスト8敗退)の結果があって、やっぱりもっとそれを越えたいという“挑戦心”があった。それが(今回の)ほぼみんなのモチベーションになったと思う」と話すように、4人にとっては優勝以上に世界への道を切り開いたことに大きな価値があった。アマチュアチームとは言え、バスケで海外勢と戦う意識を持つチームがいることは、嬉しくもあり、日本の3×3シーンにとって心強い。個々がスキルアップし、より完成度を高めて、ベスト4、その先で凱歌をあげる姿を9月に見てみたい。

Text/Hiroyuki Ohashi

RBC東京

3rd 3×3 Japan Championships

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